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SNSマーケティングにおけるデータ分析の重要性

SNSマーケティングが企業の主要な戦略として定着した今日、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)、Facebookなどのプラットフォームを効果的に活用することは、ビジネスの成功に直結します。しかし、単に投稿を続けるだけでは、真の成果を得ることは難しいでしょう。そこで重要になってくるのが、データ分析です。

本記事では、SNSマーケティングにおけるデータ分析の重要性と、その具体的な活用方法について詳しく見ていきます。

なぜSNSマーケティングにデータ分析が必要なのか?

SNSマーケティングにおけるデータ分析の必要性は、以下の点に集約されます:

  1. 効果測定: 投稿やキャンペーンの成果を客観的に評価できる
  2. 戦略の最適化: データに基づいて次の施策を立案できる
  3. リソースの効率的配分: 効果の高い施策に集中投資できる
  4. ターゲット層の理解: フォロワーの属性や行動パターンを把握できる
  5. 競合分析: 他社の戦略や成果を数値で比較できる

私が以前担当したある化粧品ブランドでは、データ分析を本格的に導入した結果、わずか3ヶ月でInstagramのエンゲージメント率が2倍に向上しました。「なんとなく」で行っていた施策が、数字に基づいた戦略に変わったことで、フォロワーのニーズにより的確に応えられるようになったのです。

各SNSプラットフォームで注目すべき主要指標

Instagram

  • フォロワー数の推移
  • リーチ数(投稿が表示されたユニークアカウント数)
  • エンゲージメント率(いいね、コメント、保存の総数÷リーチ数)
  • ストーリーズの完全視聴率
  • プロフィールへのクリック数

TikTok

  • フォロワー数の推移
  • 動画の再生回数
  • いいね数、コメント数、シェア数
  • 平均視聴時間
  • プロフィールページへの訪問数

X(旧Twitter)

  • フォロワー数の推移
  • インプレッション数(ツイートが表示された回数)
  • エンゲージメント率(リツイート、いいね、返信の総数÷インプレッション数)
  • クリック率(リンクがクリックされた回数)
  • メンション数(アカウントが言及された回数)

Facebook

  • ページいいね!数の推移
  • リーチ数
  • エンゲージメント率(リアクション、コメント、シェアの総数÷リーチ数)
  • 動画の平均視聴時間
  • ページへのクリック数

これらの指標を定期的にチェックし、トレンドを把握することが重要です。ただし、数字を追いかけるだけでなく、その背景にある要因を分析することが、真の改善につながります。

データ分析を活用した具体的な改善事例

  1. 投稿タイミングの最適化 あるIT企業のX運用を担当した際、投稿時間帯別のエンゲージメント率を分析したところ、平日の昼休み時間(12時〜13時)の投稿が特に高いエンゲージメントを記録していることが分かりました。この時間帯に業界ニュースのまとめを投稿するという戦略を立て、結果的にリツイート数が平均で30%増加しました。
  2. コンテンツタイプの最適化 ある飲食チェーンのInstagram運用では、投稿の種類(料理写真、店舗情報、スタッフ紹介など)ごとのエンゲージメント率を分析しました。その結果、スタッフが調理している様子を動画で紹介する投稿が、特に高いエンゲージメントを獲得していることが判明。この種のコンテンツを増やすことで、全体的なエンゲージメント率が1.5倍に向上しました。
  3. ターゲット層の絞り込み ある美容サロンのFacebook広告では、初め広く女性全般をターゲットにしていました。しかし、広告の詳細なデータを分析したところ、30代後半〜40代前半の女性に特に高い反応があることが分かりました。ターゲットを絞り込んだ結果、広告のクリック率が2倍に上昇し、コスト効率が大幅に改善されました。
  4. ハッシュタグ戦略の最適化 あるアパレルブランドのTikTok運用では、使用するハッシュタグと動画の再生回数の関係を分析しました。その結果、特定のトレンドハッシュタグと自社オリジナルのハッシュタグを組み合わせた投稿が、高い再生回数を記録していることが判明。この戦略を採用した結果、平均再生回数が50%増加しました。

データ分析を成功させるためのポイント

  1. 定期的な分析 週次、月次など定期的にデータを確認し、トレンドを把握することが重要です。変化の兆しを早期に発見することで、迅速な対応が可能になります。
  2. 複数の指標を総合的に見る フォロワー数だけ、いいね数だけといった単一の指標に囚われず、複数の指標を組み合わせて総合的に判断することが大切です。例えば、フォロワー数は増えているのにエンゲージメント率が下がっているといった状況もあり得ます。
  3. 質的データも考慮する 数値データだけでなく、コメントの内容やDMでの問い合わせなど、質的なデータも重要です。これらを組み合わせることで、より深い洞察が得られます。
  4. 競合分析を忘れずに 自社のデータだけでなく、競合他社の公開データも参考にしましょう。業界全体のトレンドを把握することで、より効果的な戦略立案が可能になります。
  5. プラットフォーム間の連携を意識する 各SNSプラットフォームのデータを個別に見るだけでなく、プラットフォーム間の関連性も分析しましょう。例えば、Instagramでの広告キャンペーンがFacebookのフォロワー数増加につながっているといった関係性を見出せる可能性があります。
  6. データに基づいて行動する勇気を持つ データ分析の結果、これまでの常識や慣習と異なる結論が導き出されることもあります。そんな時こそ、データを信じて新しいアプローチを試す勇気が必要です。

まとめ:データ分析はSNSマーケティング成功の要

SNSマーケティングにおけるデータ分析は、もはや選択肢ではなく必須のスキルとなっています。適切なデータ分析とその活用により、投資対効果(ROI)の向上、効率的なリソース配分、そして何より、フォロワーのニーズにより的確に応えられるコンテンツ制作が可能になります。

ただし、忘れてはいけないのは、データはあくまでも道具だということ。最終的には、データから得られた洞察と、マーケターとしての直感や創造力を組み合わせることが、真の成功につながります。

SNSの世界は日々変化しています。今日の正解が明日には通用しないかもしれません。だからこそ、常にデータを注視し、柔軟に戦略を調整していく姿勢が重要なのです。

皆さんも、ぜひデータ分析を活用し、より効果的なSNSマーケティングを展開してください。その先には、必ずや素晴らしい成果が待っているはずです。


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介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにて通信事業、ブライダル事業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。
改善実績:採用コスト2,000万円削減、離職率5割削減、採用単価3万円で200人採用、人材紹介・人材派遣0
人材紹介会社費用の9割減、東京にて施設開設時に160人採用、利益率4倍、薬剤師応募を1時間で獲得、他多数。

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